二級建築士は、建築を志す方にとって無くてはならない重要な資格です。
会社に勤めている方も、重要な仕事を任せられるかどうかが違ってきますし、
個人で建築士事務所や工務店を経営される方も、資格があることでお客様の安心感や信頼度がアップすると考えられます。
今回は、二級建築士試験の試験日や時間、合格率や攻略法を紹介します。
二級建築士2017学科の試験日・時間・合格発表日は?
二級建築士試験の2017年度日程は、以下のようになっています。
- 受験の申込み日
- 初めて受験する場合
会場受付・面接あり=4月20日(木)~4月24日(月) - 二度目以上の受験の場合
郵送受付=4月3日(月)~4月17日(月)
インターネット受付=4月10日(月)~4月17日(月)
- 初めて受験する場合
- 学科試験日・時間割
7月2日(日)- 9:45~10:001 注意事項説明
- 10:00~13:00 計画・法規
- 13:00~14:00 お昼休憩
- 14:00~14:10 注意事項説明
- 14:10~17:10 構造・施工
- 学科合格発表日
8月22日(火)予定 - 製図試験日・時間割
9月10日(日)- 10:45~11:00 注意事項説明
- 11:00~16:00 設計製図
- 製図合格発表日
12月7日(木)予定
試験当日は1時間以上前に会場に着くようにして、会場の雰囲気に慣れておくと良いですよ。
学科試験はお昼休憩があります。
製図試験には休憩がありません。
製図の試験中は飲食が出来ませんので、事前に軽食を食べておきましょう。
5時間と長丁場ですから、途中でトイレに行くことも想定しておきます。
エスキスがまとまったタイミングでトイレなどと決めておくと慌てなくて済みますよ。
二級建築士製図試験の合格率は?
二級建築士の製図試験の判定基準は以下のとおりです。
ランク1:知識及び技能を有するもの
ランク2:知識及び技能が不足しているもの
ランク3:知識及び技能が著しく不足しているもの
ランク4:設計条件・要求図書に対する重大な不適合に該当するもの
このうち、ランク1のみが合格となります。
ランク1(合格者)の割合は例年約50%です。
2015年は54%、2016年は53.1%でした。
学科試験と合わせた合格率は19%~25%程度です。
推移を見てみましょう。
2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
---|---|---|---|---|---|---|
24.3% | 24.8% | 23.1% | 19.5% | 24.3% | 21.5% | 25.4% |
このように、年によって開きがあるんですよね。
あまり合格率は気にせず、ベストを尽くすことだけ考えましょう。
二級建築士製図試験の攻略法は?
二級建築士の製図試験は5時間半という時間の中で建物の図面を1件まとめなくてはなりません。
通常、実務においては5時間半で図面を仕上げるなんていうことはありえませんよね。
しかし、今回はクライアント(施主)の要望として絶対に5時間半で仕上げて欲しいという条件があると思って取り組んでください。
攻略法は、エスキスを早く終わらせることと、図面を綺麗に描き上げることです。
エスキスを早く終わらせるためには問題を多くやる必要があります。
毎年課題発表後ほどなくして各資格試験予備校から問題集が発売されます。
課題発表から発売まであまり時間がないためちょっと不安ですが、エスキス手順等は参考になると思います。
問題自体は多少お金がかかったとしてもインターネットで探してより新しい物を手に入れるようにしてください。
エスキスをする際、方眼用紙の1マスを1坪としてゾーニングをすると素早くできるし、何度でもやり直せるのでオススメですよ。
また、間取りは2階から先に作って、1階をあとで作るようにしましょう。
そのほうが早くまとまります。
廊下の幅はまず1間で計画しましょう。
どうしても入らない場合のみ幅を狭くします。
綺麗な図面を描くには、作図にあてられる時間を多くすることが大事です。
エスキスが早く終ることと、手戻りがないようにすることで作図に多くの時間をあてられます。
手戻りをなくすためには課題文をよく読むことが一番大事ですよ。
毎年焦って課題文を読み違えて大幅に図面を直さなくてはならない状況になってしまう方がいます。
気をつけてください。
焦っちゃだめですよ。
焦らず急ぐんです。
綺麗に描くためには速く描いてはダメです。
当然慣れれば速くなりますが、最初から作図スピードは意識しないようにしましょう。
それよりも「綺麗に描く」事のほうが最初は大事です。
同じ課題の図面を何度も練習して綺麗な図面を描くことに慣れてください。
計画の要点は過去問題を調べて、設問ごと書く練習をしてください。
文章を何も書かないと不合格になってしまうので、何かしら書いてくださいね。
資格学校に通っていない方は、参考書や問題集に出来るだけお金を割いて効率よく作図回数を増やしてください。
図面を30枚描くことが出来れば合格が近づくと思います。
頑張ってください。